• 露出計・カラーメーター
  • OMR(光学式マーク読み取り装置)
  • 粘度計・温湿度記録計

露出計・カラーメーター

Q1:入射光式と反射光式はどう違うの?

単体露出計は測定方式の違いにより反射光式と入射光式の2つに分けられます。
反射光式露出計は、被写体から反射した光を測定する方式で、カメラに内蔵されている露出計と同じです。カメラや露出計という器械は被写体が白だとか黒だとか分からないため、測定した部分がグレー(中庸濃度)になる露出値を示します。ですので、被写体の反射率(明るさ、色等)によって影響されてしまうのです。その露出値がフィルムやCCD等の有効露光域に入っているかどうか、輝度差を確認できるという便利な面もありますが、フォトグラファー自身が露出補正を行う必要もあります。
入射光式露出計は、被写体に当たる光を測定して露出を決めるので被写体の反射率や背景の明るさに影響されない、標準露出が得られます。ただし、基本的には近づくことのできる被写体にのみ有効です。風景などの場合は反射光式を使う、など被写体や撮影の目的に合わせて測定方式を選ぶ必要があります。

Q2:光球と平板について

入射光式測定で光球と平板を被写体や測定の目的に応じて使い分ける必要があります。
セコニックの露出計には、光球を下げるだけで平板機能になるものと、付け換えるものがあります。

光球

  • ●被写体が立体(3D)の場合に。
     (大概の被写体は光球で大丈夫です。被写体位置からカメラに向けて測定)

平板

  • ●被写体が平らな物の場合に。
      (絵画や書籍の複写など)

  • ●ライティングの照明比を確認する場合に。
      (他の光を受けないように光源に向けて測定)

  • ● 照度を測りたいとき(光源に向けて測定)

Q3:カメラ内蔵露出計と単体露出計の違い

現在、露出計は大判カメラ以外、殆どのカメラに内蔵されています。
各カメラメーカーが工夫を凝らし、様々な測定方式(多分割、評価、マルチパターン、ハニカムパターン等)があり、おおよその被写体に対して標準露出が得られると言われるほど、精度が高くなっています。しかし、逆光や特殊条件下など、カメラの想定外の場合や、カメラ(メーカー毎、機種毎)によって、思い通りの露出になっていない場合がありませんか?
カメラの内装露出計は反射光式という測定方法なので、測定値は被写体の反射率に左右されます。その反射光式は、どの範囲を測定しているかを角度で示します。例えば、セコニックの単体露出計でいうとL-308シリーズは40°、L-858Dは1°の範囲を測定します。測定している範囲にコントラスト(輝度差)の高い被写体があれば、測定値は角度によって大きく異なります。
カメラ内蔵の露出計では、測定している範囲が、測定パターンとレンズの組み合わせで全く違います。また、被写体の反射率でも測定値は違いますので、単体露出計の入射光式の測定値と比べて、違うことがあるのは当然です。

単体露出計は、1台あればそれが基準となり、デジタルでもフィルムでも、35mmでも中判カメラでも、どのカメラにも使うことが出来るのです。
カメラの内蔵露出計の中にも、スポット測光という方式がありますが、単体露出計のように1°などの狭い範囲を図るには何百mmという望遠レンズをつけなければならない場合があります。そのようなカメラを振り回しながら露出を測るよりも、カメラは三脚に固定して構図を決め、単体露出計で露出を決定すると便利です。

Q4:昔の水銀電池が手に入りません。どうしたらいいですか?

水銀電池は環境問題の関係もあって、製造されていません。当時の水銀電池は1.35Vが主流でしたので、現行の1.5Vのコイン電池を使ってしまうと、電圧が違うために測定値が違ってきます。
方法としては、1.5Vから1.35Vに電圧を落としてくれるアダプターと現行のコイン電池の組み合わせで昔の1.35Vの水銀電池の代わりとなります。
例)H-D水銀電池 ⇒ H-D用アダプター + SR-44(現行のコイン電池)
※詳しくは、「カタログ、ソフトウェア、取扱説明書のダウンロード」のページの“露出計(使用電池一覧表)”を参照ください。
ただし、電池を入れたからといって古い露出計が動くとは限りませんし、また測定値が正しいとは限りません。セコニックには製造終了後7年以上経つ製品のための冶具や補給部品がない可能性があるため、校正や修理ができませんので、ご了承下さい。

Q5:EV値って何?

例えば、明るさを表現するのに、「今の明るさは絞りが8のシャッター速度1/250秒だね」と言われてもピンと来ません。温度のように、「今日は10℃しかない、寒いね」など何か分かりやすい単位があると便利ですよね。
EV値(Exposure Value)とは、シャッタースピードと絞り値で組み合わされる一定の光量を対数的に表したものです。1EV変化すると光量は2倍(または1/2)になります。
絞り値(Aperture Value)、シャッター速度(Time Value)とEV値の関係式は、F1.0をAV0とし、絞り込む方向へ1段ごとにAV値が増します。シャッター速度は、1秒をTV0とし、速くなる方向へ1段ごとにTV値が増します。

Q6:適正露出と標準露出の違いは?

標準露出は露出計によって求められ、人間の目で見たような写真となりますが、適正露出とは、フォトグラファーが自分の作画意図を反映させて決定する露出を意味します。
“適正露出”の決定はフォトグラファーにとって永遠のテーマといわれています。

Q7:デジタルカメラにも単体露出計が必要

絞りとシャッター速度の組み合わせによって“光”をセンサーまたはフィルムに当てることには、デジタルでも銀塩でも変わりはありません。むしろ、デジタルカメラのラチチュード(再現領域)はフィルムよりシビアと言われ、ソフトで修正できるといっても、一度失ったデジタル情報は修正しきれません。
また、ヒストグラムは、画角の中の被写体の輝度差を分布として表現してくれる便利なツールではありますが、ヒストグラムを見ただけでは適正露出として絞りとシャッタースピードが分かるわけではありません。

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OMR

片面機と両面機

片面機
マークシート表面を読み取ります。(目安:100問10択)
両面機
マークシート表裏面を同時に読み取ります。(目安:200問10択)

センサピッチ

マークシート上のマーク一つ一つにそれぞれ対応した専用センサで高精度に読み取ります。

※写真は分かりやすく説明したもので、実際の読み取り面や方向は異なります。

マークシートの規格(行方向のマーク間隔)と、OMR装置のセンサピッチが同一でなければ読み取りができません。
OMR機器導入の際は、事前にお使いになるマークシートの規格を確認の上、ご指定下さい。
マークピッチは0.25インチが一般的であり、既製品マークシートも数多く揃っております。
既存OMRや他メーカから乗り換えなどでピッチが不明な場合は別途ご相談下さい。

OK : センサピッチ0.25インチにマークピッチ0.25インチの用紙を通した例

NG : センサピッチ0.3インチにマークピッチ0.25インチの用紙を通した例

鉛筆とボールペン

近赤外光センサ
【鉛筆】で記入したマ-クのみを読み取ります。通常はこちらを御利用下さい。
可視光センサ
【鉛筆】と【ボ-ルペン・サインペン等】で記入したマークを読み取ります。
発光色の関係で、シート背景色は制限があります

近赤外線センサとは

鉛筆に反応する近赤外光センサは、光源波長940nmの光でマークシートを照らし、鉛筆(黒鉛)で書かれたマークのみを読み取ります。

写真:近赤外光センサ
(肉眼では発光が確認出来ません)

画像:マークシート

画像:ドロップアウトしたイメージ

可視光センサ(オプション)とは

ボールペンにも反応する可視光センサは、光源波長660nmの赤色の光でマークシートを照らし、鉛筆やボールペン(黒)で書かれたマークを読み取ります。

写真:可視光センサ

この時、マークシートの印刷色は赤系以外の印刷色(緑、青、紫など)に反応する為、赤、ピンク、オレンジ以外の(ドロップアウトカラー)はご利用になれません。

写真:近赤外光で赤いドロップアウトカラーが消える様子

写真:可視光で青いドロップアウトカラーが残る様子

例えば暗記で使うチェックペン(緑)を塗った箇所に赤シートを被せた状態と似て、マーク欄や罫線(青系色)がドロップアウトせず、印刷色に反応してマークと誤認識する恐れがあるためです。

オリジナルマークシート作成に関して

お客様が印刷業者にオリジナルマークシート作成をご依頼する場合、必ず製品の取扱説明書に記載されているシート印刷仕様書をコピーしてお渡し下さい。
マークシートは先端と後端の余白、各マーク欄の寸法、ドロップアウトカラーのPCS値、コーナーカット位置等に制限があります。これらが守られていないと正常な読み取りがに支障を来たす可能性があります。

SR-1800EX
(SR-1800)
ダウンロード
SR-3500HYBRID
(SR-3500)
ダウンロード
SR-6000
SR-6500
ダウンロード
SR-6500HYBRID
ダウンロード
SR-8000HYBRID
ダウンロード

マークシート用語解説

シート
「行」と「欄」
タイミングマークを左側にした時、横の列を「行」と言います。
行はOMRの読み取りレンズの位置でもあります。
縦の列を「欄」と言います。
タイミングマーク
(TM)
記入されたマークを読み取るための基準です。
これをトリガーにして、その横1行のマークを読み取ります。
シートのレイアウト上、空間を空けたい場合などTMが無い場所は読み取りしません。
コーナーカット
シートの向きを揃えるための目安です。
シート斤量
紙はその厚さにより区別します。
目安として、コピー用紙で約55kg紙,官製ハガキで約135kg紙を使用しています。
OMRに使用する『カードは110kg紙』,『A4シートで90kg紙』です。
これは四六判(788mm×1,091mm)1,000枚の重さに換算した表示です。
インクについて
印刷色
印刷インクは顔料系インクと染料系インクに大別されます。
タイミングマークに使われる顔料としてはカーボンブラックです。
近赤外センサで読み取った場合、顔料系黒は『黒』(反射率が低い)として認識されますが、
染料系黒はドロップアウトカラーとなるものもあります。
ドロップアウトカラー
帳票上に予め印刷もしくは印字されている色のうち、人間の目には見えてもOMRでは認識しない色のことです。
上記シートでは背景のピンク色であり、 解答欄の区分けや記入欄に使用しています。
PCS値
(Print Contrast Signal)
紙と印刷色、記入文字との相対的な濃度の比(コントラスト)を表す数値のことです。
用紙そのもの(印刷や記入のない紙面から)の反射する明るさを0として、用紙からの 反射の全く無い 「真っ黒」を1として、用紙上の印刷部分や記入部分の「濃度」を 相対的に表す数値です。

通信ケーブル

■ RS-232Cケーブル:ストレート/9ピンオス(OMR側)ー9ピンメス(PC側)
対象機種:SR-1800EX/SR-3500HYBRID/SR-6000/SR-6500/SR-6500HYBRID(互換モード使用時)

■ RS-232Cケーブル:ストレート/25ピンオス(OMR側)ー9ピンメス(PC側)
対象機種:SR-450/SR-430(互換モード使用時)

消費電力

機種 電流 ワット 電力
SR-450 0.6A 35.6W 60VA
SR-1800EX 1.5A 50.4W 150VA
SR-3500HYBRID 1.1A 100W 110VA
SR-6000 1.5A 120W 150VA
SR-6500
SR-3500H+スタッカ
1.5A 120W 150VA
SR-6500HYBRID 1.5A 120W 150VA
SR-8000HYBRID 1.5A 120W 150VA
SR-11000 1.5A 120W 150VA

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粘度計・温湿度記録計

故障かな?(ここでは)

機種:ST-50M、ST-50共通

【症状】
【対処方法】
湿度ペンが右に振り切った状態で動かない
ペン位相同期POC(ディップスイッチ2番)がオン になっていませんか?
温度ペンに同期させるため、約1時間後に作動します。(記録紙送り速度2.5mm/hの場合)
エラー100
センサ部不良の可能性があります。一旦電源を切り、再度電源を入れてください。
エラー201、202
メカニカルトラブルの可能性があります。一旦電源を切り、再度電源を入れてください。
チャート紙が詰まる
カセットにチャート紙を寝かせて入れていませんか?
カセットの透明カバーを手前にして、チャート紙の折り目を上下方向に、赤マークを後側に、左穴を四角、右穴を長方形にして再度入れ直してください。
エラー399
センサ接続不良の可能性があります。一旦電源を切り、センサコネクタが抜けていないか確認してください。
(延長ケーブルを使用している場合も同様です。)

機種:ST-50M

【症状】
【対処方法】
エラー700
SDカード未挿入です。
SDカードを入れて下さい。
エラー701
使用できないSDカードです。
使用可能なSDカードを入れて下さい。
エラー702
SDカードがライトプロテクトされています。
ライトプロテクトを解除して下さい。

機種:SP-100

【症状】
【対処方法】
エラー151、152
メカニカルトラブルの可能性があります。一旦電源切り、再度電源を入れて下さい。

※上記対応しても直らない場合は、ご購入の販売店にお問い合わせください。

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